Excel VBAでEdge自動操作!SeleniumBasic+WebDriver導入手順を初心者向けに解説

Excel VBAからブラウザを自動操作したい。

そんなときによく使われるのが、

  • SeleniumBasic
  • Edge WebDriver

の組み合わせです。

しかし実際には、

  • インストール手順が難しい
  • Edgeのバージョン違いで動かない
  • WebDriverの入替で迷う
  • VBA参照設定で止まる

など、多くの人が途中でつまずきます。

そこで今回は、Excel VBAからMicrosoft Edgeを自動操作するための導入方法を、できるだけわかりやすく整理して紹介します。


この手順でできること

最終的には、以下の状態を目指します。

  • ExcelマクロからEdgeが自動起動する
  • 指定URLへ自動アクセスできる
  • VBAでWeb操作ができる
  • エラーなく処理が完了する

WebスクレイピングやWeb自動化の第一歩として、とても便利な環境です。


全体の流れ

今回の導入手順は、以下の流れです。

  1. 事前確認
  2. .NET Framework確認・導入
  3. SeleniumBasic導入
  4. Edgeバージョン確認
  5. WebDriverダウンロード
  6. WebDriver入替
  7. VBA参照設定
  8. 動作確認

特に重要なのは、

「Edgeのバージョンと同じWebDriverを使うこと」

です。

ここがズレると、動作しません。


1.事前確認

まずは、以下を確認します。

  • Windows PCである
  • Microsoft Edgeが起動できる
  • マクロ有効ブック(xlsm)が開ける
  • ソフトのインストール権限がある

また、Excelを開いた際に表示される黄色いバーの「コンテンツの有効化」を押して、マクロを有効化してください。


2..NET Frameworkの導入

① 以下の Microsoft 公式ページから、 「.NET Framework 4.8 Runtime(Web インストーラー)」 をダウンロードします。

https://dotnet.microsoft.com/ja-jp/download/dotnet-framework/thank-you/net48-web-installer

インストール済みの場合は、自動で検出されるため安心です。

導入後、再起動が必要になる場合があります。

② 以下の画面から、ダウンロードされた「ファイルを開く」 をクリック

③ 時間が経過するとダウンロードされたファイルの表示が消えるので、「3点マーク」から「ダウンロード」をクリック

④ 以下の画面が表示されるので、ダウンロードされた「ファイルを開く」 をクリック

⑤ インストールが始まり、以下のような画面が表示された場合は、インストール済みのため、「閉じる」をクリックして、終了です。

⑥ ライセンス条項の内容を確認して、[同意する]を選択し、[インストール]ボタンをクリックします。 

⑦ インストールが開始されますので、画面が切り替わるまで待ちます。

 

⑧  [完了]ボタンをクリックします。

⑨ 再起動の確認
再起動が必要な場合、インストールウィンドウで指示が表示されます。
その時は、パソコンを再起動します。

ポイント

初心者の方は、必ずMicrosoft公式サイトからダウンロードしましょう。

非公式サイトは避けた方が安全です。


3.SeleniumBasic導入

次に、SeleniumBasicをインストールします。

SeleniumBasicは、VBAからブラウザ操作を行うためのライブラリです。

インストーラーを実行し、基本的には「Next」を押していけば問題ありません。

途中で複数ブラウザ用のWebDriver選択画面が出ますが、今回はEdgeのみ使用するため、EdgeだけでもOKです。

ただし、わからなければ初期状態のまま進めても問題ありません。

① 以下の Seleniumbasic ページから、インストーラーをダウンロードします。

https://github.com/florentbr/SeleniumBasic/releases/download/v2.0.9.0/SeleniumBasic-2.0.9.0.exe

② 以下の画面から、ダウンロードされた「ファイルを開く」 をクリック

③ 「NEXT」を押します。

④ 「I accept the agreement」を選択し、「Next」を押します。

⑤ 最初は、すべて選択されていますが、不要な「WebDriver」は、チェックをはずしてもかまいません。
今回は、「WebDriver for Microsoft Edge」のみ使用しますので、以下のチェック状態にしてください。
よくわからなければ、最初の状態(すべてチェックが入った状態)で
「Next」をクリック

⑥ 「Install」を押します。

⑦ 「Finish」を押します。


4.Edgeバージョン確認

ここが非常に重要です。

SeleniumBasicに同梱されているWebDriverは古い場合が多く、そのままではEdgeが起動しないことがあります。

そのため、現在使用中のEdgeと同じバージョンのWebDriverを取得する必要があります。

① Microsoft Edgeを起動する。
② 画面右上の[…]をクリックする。

③ メニュー下の[設定]をクリックする。

④ 「設定」の[Microsoft Edgeについて]をクリックする。

⑤ 表示されているバージョンを確認し、メモしてください。
下の例では、「142.0.3595.94」がバージョン

Edgeバージョン確認方法

  1. Edge右上「…」をクリック
  2. 「設定」
  3. 「Microsoft Edgeについて」

ここに表示されるバージョン番号をメモします。

例:

142.0.3595.94


5.WebDriverダウンロード

次に、Microsoft公式のEdge WebDriver配布ページへアクセスします。

そこで、先ほど確認したEdgeと同じバージョンを探します。

一致するバージョンを開き、

「edgedriver_win64.zip」

をダウンロードします。

ZIPを開くと、

msedgedriver.exe

が入っています。

このファイルを後ほど使用します。

① 以下をクリックしてください。

Microsoft Edge – Webdriver

リンク先が開けない場合は、「Edge Webdriver ダウンロード」を検索してください。

② 以下の画面の左のバージョンや、下の「Previous(前)」「Next(次)」をクリックして、先ほどメモしたバージョンが表示されるように、クリックしましょう。

③ メモしたバージョンが表示されたなら、そのバージョンをクリックします。

④ 以下の「edgedriver_win64.zip」をクリック

※2012年以前のパソコンの場合は、「edgedriver_win32.zip」を使用する必要がありますが、可能性が低いので、詳細説明は省きます。

⑤ ダウンロードが開始され、完了後、「ファイルを開く」をクリック

⑥ 以下のように、zipファイルの中のファイルが表示されます。
この中の「msedgedriver.exe」を、後で使用しますので、このエクスプローラは、閉じないでください。


6.WebDriver入替(最重要)

ここが一番つまずきやすいポイントです。

やること

  1. SeleniumBasic保存先を開く
  2. 古いdriverを削除
  3. 新しいdriverをコピー
  4. ファイル名変更

保存先

以下をエクスプローラで開きます。

%USERPROFILE%\AppData\Local\SeleniumBasic

「AppData」は隠しフォルダのため、

「隠しファイル表示」

を有効化してください。

重要ポイント

ダウンロードした

msedgedriver.exe

をコピー後、

edgedriver.exe

へ名前変更する必要があります。

この変更漏れが非常に多いです。


① 隠しファイルを表示させるため、以下の操作をします。
新しいエクスプローラを開く
すでに開いているエクスプローラから、新しいウィンドウで開きます。

「表示」タブ→「表示」→「隠しファイル」の順にクリックしてください。
「隠しファイル」にチェックが付いていればそのまま、チェックが付いていなければ付けてください。

② 以下にファイルを保管したいので、エクスプローラで開きます。

C:\Users\(あなたの名前)\AppData\Local\SeleniumBasic

※(あなたの名前)はログインユーザー名

次の手順は、(1)「通常手順」 または (2)「アドレスバー直入力」 を実施願います。

(1)通常手順

②-1 まずは、以下の通り「C:\Users」まで、開きます。
面面左側の一覧から「PC」をクリックし、「ローカルディスク(C:)」をダブルクリックした後、「ユーザー」フォルダを開きます。
※中身は「Users」ですが、「ユーザー」と表記されています

次に、赤枠のUSER(ログインユーザー名)を選択してください ログインユーザー名は、自分の名前のことが多いです。以下の例では、「Taro」

ログインユーザーのフォルダを開く方法は、以下でも、可能です。
1.キーボードで
Windowsキー + R
2.入力する
%USERPROFILE%

「AppData」をダブルクリック 「Local」をダブルクリック 「SeleniumBasic」をダブルクリック   以上の操作で、以下のフォルダが開きます。

C:\Users\(あなたの名前)\AppData\Local\SeleniumBasic

(2)アドレスバー直入力

1.以下のセルを選択して、コピー(右クリックで「コピー」 または Ctrl+C)
%USERPROFILE%\AppData\Local\SeleniumBasic
2.エクスプローラ上部の「アドレスバー」をクリック
3.Enterキー

SeleniumBasicフォルダを開いた後

③ その中に、以下のように、古い WebDriver「edgedriver.exe」があるので、削除します。

④ 削除後、前頁の手順で、先ほど、開いた「msedgedriver.exe」 を、上のファルダにコピーします。

⑤ コピー先で、ファイル名を変更します。
「msedgedriver.exe」 ⇒ 「edgedriver.exe」

⑥ この「edgedriver.exe」のプロパティを開いて、「詳細」タブの「ファイル バージョン」がEdgeのバージョンと同じであれば、成功です。


7.VBA参照設定

次に、Excel VBA側の設定を行います。

手順

  1. Alt + F11
  2. ツール
  3. 参照設定
  4. Selenium Type Library にチェック
  5. OK

すでにチェック済みなら、そのままで問題ありません。

① このExcelを開いている状態で、 Alt+F11 を押して、VBE(マクロ編集画面)を開きます。
② VBEツールバー「ツール(T)」→「参照設定(R)」をクリックします。

③ 表示されたライブラリファイル一覧から「Selenium Type Library」をチェックし→OKをクリックします。
※すでにチェックが入っていれば、OKです。



よくあるトラブル

Edge更新後に動かない

最も多い原因です。

Edgeが自動更新されると、WebDriverとのバージョン不一致が発生します。

その場合は、

  • Edgeバージョン確認
  • 新しいWebDriver取得
  • driver入替

を再度実施します。


edgedriver.exeへの名前変更漏れ

非常によくあります。

msedgedriver.exe

のままだと動作しません。

必ず

edgedriver.exe

へ変更してください。


Selenium Type Library未設定

VBA側で参照設定を忘れると、

  • 型が見つからない
  • コンパイルエラー

などが発生します。


まとめ

Excel VBAからWeb操作を行う環境構築は、最初は少し難しく感じます。

しかし、

  • .NET導入
  • SeleniumBasic導入
  • Edge対応driver設定

の流れを理解すれば、意外とシンプルです。

一度環境を作ってしまえば、

  • Webスクレイピング
  • 自動ログイン
  • データ収集
  • 業務自動化

など、VBAの活用範囲が一気に広がります。

これからWeb自動化に挑戦したい方は、ぜひ環境構築からチャレンジしてみてください。

マクロ有Excelファイルのダウンロード

ここまでの説明と動作確認用マクロを含んだファイルを、以下からダウンロードできます。

※マクロファイルが直接ダウンロードできないためzipファイルにしています

SeleniumBasic_WebDriver導入手順_v1.zip

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