シートを参照する
このマクロは、Excelワークブック内のシートやチャートシートを参照する方法をデモンストレーションしています。各行の説明を以下に示します。左からワークシート「Sheet1」、グラフシート「グラフ1」がある状態のブックにマクロが記述しています。
マクロの概要
sheetを参照する
というサブルーチンは、ThisWorkbook
(このコードが含まれているワークブック)内のシートやチャートシートの名前や数を表示します。
Sub ReferenceSheets()
With ThisWorkbook
' シートの1番目のアイテムの名前
Debug.Print .Sheets.Item(1).Name 'Sheet1
' シートの1番目のデフォルトのアイテムの名前
Debug.Print .Sheets.[_Default](1).Name 'Sheet1
' シートの1番目のアイテムの名前
Debug.Print .Sheets(1).Name 'Sheet1
' シートの2番目のアイテムの名前
Debug.Print .Sheets(2).Name 'グラフ1
' ワークシートの1番目のアイテムの名前
Debug.Print .Worksheets(1).Name 'Sheet1
' チャートシートの1番目のアイテムの名前
Debug.Print .Charts(1).Name 'グラフ1
' 名前が "Sheet1" のシートの名前
Debug.Print .Sheets("Sheet1").Name 'Sheet1
' 名前が "グラフ1" のシートの名前
Debug.Print .Sheets("グラフ1").Name 'グラフ1
' "Sheet1" と "グラフ1" のシートの数
Debug.Print .Sheets(Array("Sheet1", "グラフ1")).Count '2
' シートの1番目と2番目のアイテムの数
Debug.Print .Sheets(Array(1, 2)).Count '2
End With
End Sub
各行の詳細な説明
With ThisWorkbook
:ThisWorkbook
はこのコードが含まれている現在のワークブックを指します。With
ステートメントを使用して、このワークブックを参照するコードブロックを作成します。
Debug.Print .Sheets.Item(1).Name
:Sheets
コレクションの1番目のシートの名前をデバッグプリントします。通常、最初のシートは “Sheet1” です。
Debug.Print .Sheets. .Name
:Sheets
コレクションの1番目のデフォルトのアイテムの名前をデバッグプリントします。これも通常、最初のシートは “Sheet1” です。
Debug.Print .Sheets(1).Name
:Sheets
コレクションの1番目のシートの名前をデバッグプリントします。これも通常、最初のシートは “Sheet1” です。
Debug.Print .Sheets(2).Name
:Sheets
コレクションの2番目のシートの名前をデバッグプリントします。これが “グラフ1” などのチャートシートの名前であることを示しています。
Debug.Print .Worksheets(1).Name
:Worksheets
コレクションの1番目のワークシートの名前をデバッグプリントします。通常、最初のワークシートは “Sheet1” です。
Debug.Print .Charts(1).Name
:Charts
コレクションの1番目のチャートシートの名前をデバッグプリントします。通常、最初のチャートシートは “グラフ1” です。
Debug.Print .Sheets("Sheet1").Name
:- 名前が “Sheet1” のシートの名前をデバッグプリントします。
Debug.Print .Sheets("グラフ1").Name
:- 名前が “グラフ1” のシートの名前をデバッグプリントします。
Debug.Print .Sheets(Array("Sheet1", "グラフ1")).Count
:- “Sheet1” と “グラフ1” のシートの数をデバッグプリントします。この場合は2になります。
Debug.Print .Sheets(Array(1, 2)).Count
:Sheets
コレクションの1番目と2番目のアイテムの数をデバッグプリントします。この場合も2になります。
補足
Sheets
コレクションには、ワークシート (Worksheets
) とチャートシート (Charts
) の両方が含まれます。Worksheets
コレクションには、ワークシートのみが含まれます。Charts
コレクションには、チャートシートのみが含まれます。
このサブルーチンは、シートやチャートシートの名前を取得し、それらをデバッグウィンドウに表示する方法を示しています。