FSO File クラスのメンバー
このコードは、FileSystemObject (FSO) を使用して特定のファイルに関する詳細情報を取得し、それを表示する方法を示しています。
' FSO File クラスのメンバー
Private Sub FSO_File_Class_Member()
' 参照設定「Microsoft Scripting Runtime」必要
With New FileSystemObject
' 以下は、参照設定有無にかかわらず使用可
'With CreateObject("Scripting.FileSystemObject")
' GetFile メソッドを使用してファイルを取得します
With .GetFile("C:\TEMP\fuga.txt")
' ファイル名を表示します
Debug.Print .Name ' fuga.txt
' ファイルのパスを表示します
Debug.Print .Path ' C:\TEMP\fuga.txt
' ドライブのパスを表示します
Debug.Print .Drive.Path ' C:
' 親フォルダのパスを表示します
Debug.Print .ParentFolder.Path ' C:\TEMP
' ファイルの作成日時を表示します
Debug.Print .DateCreated
' ファイルの最終アクセス日時を表示します
Debug.Print .DateLastAccessed
' ファイルの最終更新日時を表示します
Debug.Print .DateLastModified
' ファイルの属性を表示します
Debug.Print .Attributes ' 32
' メンバー 値 説明
' Normal 0 標準ファイル
' ReadOnly 1 読み取り専用ファイル
' Hidden 2 隠しファイル
' System 4 システムファイル
' Directroy 16 フォルダまたはディレクトリ
' Archive 32 アーカイブ可能
' Alias 1024 リンクまたはショートカット
' Compressed 2048 圧縮ファイル
' ファイルのサイズを表示します
Debug.Print .Size
' ファイルの種類を表示します
Debug.Print .Type
End With
End With
End Sub
コードの概要
このサブプロシージャ FSO_File_Class_Member
は、FileSystemObject
を使って特定のファイル (C:\TEMP\fuga.txt
) を取得し、そのファイルに関する情報を表示します。
コードの詳細
- FileSystemObjectの作成:
With New FileSystemObject
ここではFileSystemObject
のインスタンスを作成しています。このオブジェクトを使ってファイルシステムにアクセスします。' 以下は、参照設定有無にかかわらず使用可 ' With CreateObject("Scripting.FileSystemObject")
参照設定がなくても動作するコードをコメントアウトしています。 - 特定のファイルを取得:
With .GetFile("C:\TEMP\fuga.txt") GetFile
メソッドを使用して、特定のファイル (C:\TEMP\fuga.txt
) を取得します。 - ファイルの情報を表示: 各プロパティを取得して表示します。以下にそれぞれのプロパティと表示内容を示します。
- ファイル名:
Debug.Print .Name ' fuga.txt
ファイルの名前を表示します。 - ファイルのパス:
Debug.Print .Path ' C:\TEMP\fuga.txt
ファイルの完全なパスを表示します。 - ドライブのパス:
Debug.Print .Drive.Path ' C:
ファイルが存在するドライブのパスを表示します。 - 親フォルダのパス:
Debug.Print .ParentFolder.Path ' C:\TEMP
ファイルの親フォルダのパスを表示します。 - ファイルの作成日時:
Debug.Print .DateCreated
ファイルの作成日時を表示します。 - ファイルの最終アクセス日時:
Debug.Print .DateLastAccessed
ファイルの最終アクセス日時を表示します。 - ファイルの最終更新日時:
Debug.Print .DateLastModified
ファイルの最終更新日時を表示します。 - ファイルの属性:
Debug.Print .Attributes ' 32
ファイルの属性を数値で表示します。属性の意味は次の通りです:- 0: 標準ファイル
- 1: 読み取り専用ファイル
- 2: 隠しファイル
- 4: システムファイル
- 16: フォルダまたはディレクトリ
- 32: アーカイブ可能
- 1024: リンクまたはショートカット
- 2048: 圧縮ファイル
- ファイルのサイズ:
Debug.Print .Size
ファイルのサイズをバイト単位で表示します。 - ファイルの種類:
Debug.Print .Type
ファイルの種類を表示します(例: “テキスト ドキュメント” など)。
- ファイル名:
コード全体の動作まとめ
FileSystemObject
を使用して特定のファイル (C:\TEMP\fuga.txt
) を取得します。- そのファイルに関する詳細情報(名前、パス、ドライブ、親フォルダ、作成日時、最終アクセス日時、最終更新日時、属性、サイズ、種類)を表示します。
このコードを実行することで、特定のファイルに関する詳細情報を簡単に取得して表示できます。これにより、ファイルの管理や監視が容易になります。